講演終了

京都産業大学での講演が終了した。大学の先生方が多く集まってくださり、自分としては大変勉強になった。

質疑応答やディスカッションの時間の中でいろいろ貴重な意見をもらった。特に印象に残っているのは、「エディタの編集を共有するだけでは十分ではなく、その背後にある開発者の意図も重要なのではないか」という意見。確かにその通りで、実際の開発現場でも、お互いの認識違いのまま議論していて時間をロスをすることがある。また、インタフェースを作った側と使う側では、見方に温度差があることが多い(作った側が当然と思っていることが、使う側で当然と感じないことが多い)。したがって、そういう認識の違いを検出して、視覚化できればすごく面白いかも、と思った。

それともう一つ感じたのは、こういう大学での講演だと、やはり理論的な背景をもう少し強力・独創的にして、そこだけで勝負できるようにしないといけないということ。やはり大学の先生方の最大の関心はそういうところにあるなぁと感じた。

今の状態は、極端に言ったら1980年代後半くらいから研究されてきたエディタのモデル共有の技術をEclipseのイベントをフックする形で当てはめただけにも見えるし、また、サーバを分散させる仕組みも、素直といえば素直。

そういうことを考えつつ、また次の展開を考えようと思っている。

サーバを分散させるところは、もう少し小さい単位かつ典型的な問題を解決するためのライブラリとして提供しても良かったかな。世の中の小規模で人気のあるオープンソースのソフトウェアはたいていそうなっている。それについては、一つ考えがあって、次の土日に調査したいことがある。