Exceptional C++
C++三冊目。この本は、C++六冊目くらいに読もうと思っていた本なのだが、早く届いたので読み始めた。
すべての章で、知らなかったことの発見がある。といっても、内容が難しすぎたり、言語の詳細について論じている言語オタク向けの内容ではない。限りなく実践的。C++プログラミングの本流について論じている。まともなC++プログラム書くためには理解しておかなければならない。
しかし、この本の内容を知らなくても(というか、この本で取り上げている内容について考えたことさえもなくても)、動くコードは書ける。実際、例外に対する安全なコードを書くためのテクニックは、1997年頃まで確立していなかったらしい。(それまでみんなどうしてたんだと思うと怖い)。
それと、C++が難しいといっても、VC++をWindowsカスタマイズ用スクリプト言語(手軽にネイティブアプリを作成するための言語)として使う分には、この本の内容はほとんど必要ないかもしれない。実際の開発現場でC++と言ったら、そういう使い方の方が多いのだろうな。
Exceptional C++―47のクイズ形式によるプログラム問題と解法 (C++ in‐Depth Series)
- 作者: ハーブサッター,浜田光之,Harb Sutter,浜田真理
- 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
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感想追加。正しいコードを書くための著者からのアドバイス→「知っていることを書き、書いていることを知っておく」。
名言だ。自分が何やっているかわかっていないプログラマほど、技巧に走ったり、「言語の中でのプログラミング」に必死になったり、権威や身近の達人プログラマに意味もなくすり寄ったりするものだ(笑)。
著者はそういう人をたくさん見てきたんだろうな。