アイデアの基準

ここ何週間かの間、未踏ネタのアイデアをずっと考えている。今日ようやく、一つ目の(まだ不恰好ながらも)筋が通ったストーリーを構築できた気がする。

うちの会社では、「Small But Global」とか「新しいソーシャルニーズの発掘」とか、いかにもベンチャー精神を鼓舞するような言葉が飛び交っている。しかし、そのすぐ後には、達成数値目標や市場の大きさの話になってしまう。こういうところはいかにも大企業らしい。そういう目標を具体的数値として設定しないと、社員がサボりたい放題になるので仕方がないのだろう。

今回の僕の場合は、自分で決めて自分で動くことができるというのが強みだ。そのおかげで、まだいない顧客を想像して仮説の上の数値に踊らされる心配はない。容赦なく「Small But Global」を目指せる。僕は、自分のアイデア選定の基準を以下のように設定した。

  • 世の中にまだない製品であること
  • 自分が日常的に使いたいと思える製品であること
  • 3年後も関わっていたいと思える技術であること

出勤中の電車の中ではいつもは熟睡しているのだが、今日は眠くなかったのでこういうことをずっと考えていた。アイデアが出るまでは苦しかった。視覚聴力触覚すべての感覚を閉ざして集中していたようだ。ふと外を眺めたら、空が青くて気持ちが良いことが分かった。新しいアイデアの誕生を、祝福しているようだった。