自分のささやかな明日のために

移動中に「人月の神話」を読んだ。セカンドシステム症候群の話は耳が痛いな。あと、「プロジェクトは1日ずつ遅れる」という話も怖すぎる。というか、僕の仕事は、今日の出張で確実に1日遅れている。気分的には、この1日を後で取り戻せる気になってしまうんだけれど、冷静に考えると簡単ではないな。

「ソフトウェア開発に関して素人らしさが残っているプロジェクトマネージャ」の下で働くことになった場合、彼にこの本を読んでもらうと、彼の下で働く自分やその他の技術者は幸せになるか、という視点で読んだ。結論としては、ソフトウェア開発の一般常識としては読むのは良い。ただし、歴史的な本なので、現在のプロジェクトに適用できるかどうかは、別途考慮が必要なのでいきなり読むのは危険かも。では、もう少し実践的なプロジェクトマネジメントの本を読めば良いのか、というと単純にそうとも言えないかな。やっぱり経験しかないのか。重要なのは、「新しい方法を適用しているところ」「今までのやり方を踏襲しているところ」、どのプロジェクトにも、これをしっかり認識・区別して、望むことだと思う。

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))

帰り、本屋でクリステンセンの新作を見かけたので、ゲット。「明日は誰のものか」だって。

明日は誰のものか イノベーションの最終解 (Harvard business school press)

明日は誰のものか イノベーションの最終解 (Harvard business school press)